田植えから1か月
5月22日に田植えを開始しまして
早いもので1か月が経過しようとしています
稲の状態はこんな感じです
しっかりと分げつも進んで
葉っぱも青く太くたくましい様子です
一時はひょろひょろしていて大丈夫かな…
と心配する時期がありましたが
なんだかんだでちゃんと育ってくれます
稲という植物は本当に強いなと思いますね
ちょうどこれくらいの時期に
新潟県では田んぼの水を全部抜いて田んぼを乾かす
中干し
という行程に入ります
中干しの目的
地域や育てている品種によっては
この行程がないようです
中干しの目的は主に3つ
・過剰な分げつの抑制
・伸長抑制による倒伏防止
・土壌への酸素供給
他にも地面を固めることで
収穫時のコンバイン(刈取する農機)走行が容易になる
というものもあります
稲の倒伏
コシヒカリはもともと倒伏しやすい品種です
たくさんの籾がついて収量が増えるのはうれしいのですが
頭が重くなる分、倒れやすくなる
というのは容易に想像できるのではないでしょうか
稲が倒れてしまうと品質の劣化や収穫時の取りこぼしが増えることになるので
たくさん籾がついていても結局収量や収入が落ちる
ということも起こるのです
何よりも倒れ具合によってはコンバインで刈り取れない場合があり
そうなると収穫の労力は倍増するしコンバインの故障にもつながります
実際に2年前の収穫時には倒伏した田んぼが多く
何度も修理屋を呼んで直してもらって高額な修理代を支払っている
という農家さんがいました
いくら魚沼産コシヒカリが高く売れる米であっても
機械の修理代が入ると下手すると赤字です
そんなことを防ぐためにも
中干しをして稲の生長具合や地面の硬さを調整してあげるのが
この時期の米農家の仕事です
いい感じに乾いてきたので
7月に入ったら今度はまた水を入れることになります
それではまた!